お疲れさまです!
天井クレーン修理点検の中野です。
最近、IHI製のホイスト(Cタイプ)の巻上ブレーキの調整やライニング取替方法を分からないで、作業をされている修理屋さんを見かけます。
今回も、雨が降るとブレーカーが落ちるクレーンの調査に伺ったところ、IHIのCタイプのホイストが取り付いており、上下させると凄い音がしていました。
カバーを開けて巻上ブレーキの動作を確認してみると、予想通り、正しく巻上げブレーキが組み込まれていませんでした。
なぜ分かるか?っと言うと手前のスレーサー(ワッシャーの様なもの)の取付枚数と取り付け方法がバラバラです。
写真を見ていただくと分かると思いますが、モンキーレンチでくわえているナットが付いたピン。一番手前のナットは調整方法を知らない人は絶対に触っちゃいけないなっとなんです。
電磁石のベースを挟んで前後に付いているスペーサー、実は、このスペーサーの配置が重要で、決められた順番で決められたスペーサーを組み込んでいかないと頻繁にブレーキの不具合を発生させます。
なので、ブレーキを調整したり、電磁石を取ってブレーキライニングを取り替えたりする時がモンキーレンチでくわえているナットを緩め、その手前の六角部分をモンキーレンチがスパナで緩め、電磁石部分を取り外し、ライニング等を取り替えます。
ブレーキギャップの調整も六角部分を締めて調整していきます。
もう既に生産されていないホイストですが、ブレーキ調整をきっちり行っていけば十分威力のあるホイストですよ。
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